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こんな症状ありませんか

こんな症状ありませんか

病気は早い段階での対処が大切です。
人間以上にペットの病気は進行が早いので少しでも「おかしい」なんて事を感じましたらお気軽にお問い合わせください。

嘔吐

胃腸炎や内臓の異常、中毒などの可能性があります。
嘔吐でも、軽度のものから重度のものまであります。
軽度の場合は、胃酸分泌抑制剤、胃粘膜保護剤でよくなりますが、毎日数回嘔吐を繰り返したり必ず血液が混じる、お薬を飲ませているのに嘔吐が止まらない、などの症状の場合は重度な胃腸炎あるいは内臓疾患が疑われます。
また、気管支炎の場合にも咳の後に間違えて嘔吐してしまうなどの症状を示すこともあります。

足を痛がる

関節炎、膝蓋骨脱臼、前十字靭帯断裂などの可能性があります。
軽度関節炎の場合は、足をついた時に痛みがあるために、跛行の症状が現れます。消炎剤のお薬で良くなる事が多いです。
膝蓋骨脱臼の場合は、時々後肢を後方に伸ばす症状や段差のあるところに登る場合に、一瞬ためらうなどの症状を示します。
膝蓋骨脱臼は外科治療で治します。
前十字靭帯断裂の場合は常に跛行が続きます。
靭帯が断裂していますので消炎剤を服用してもほとんどの子で改善が見られません。
早期に治療しないと、半月板損傷を起こします。
大型犬で、時々足を痛がる場合、股関節形成不全、骨肉腫などの可能性もありますので、要注意です。

耳を掻く

外耳炎や耳ダニ、アレルギーなどの可能性があります。
外耳炎には、細菌性、酵母菌などがあります。細菌性外耳炎の後に外耳道の状態が悪くなり、酵母菌も繁殖してきます。
耳ダニの場合は、黒色の耳垢が増えます。また、痒みもかなりひどく後肢で耳道粘膜を傷つけてしまい出血したりもします。
アレルギーの場合は、皮膚にも関連性があり、皮膚の状態が悪くなるとともに、外耳道も同時期に炎症をおこす症状を示します。

下痢

胃腸炎や内部寄生虫、内臓の異常の可能性があります。
便をお持ち頂ければ便検査を行うことができます。
ご飯を減らして腸を休めてあげても下痢が止まらない場合には、お薬が必要です。
季節性の下痢の場合には、お薬(細菌性下痢、大腸炎など)を飲ませてあげればすぐに止まります。
便を調べて寄生虫がいる場合には駆虫薬になります。
通常のお薬でよくならない場合は、食事が合わないかまたは、免疫関係あるいは腫瘍性疾患の可能性があります。
詳しい検査が必要になります。

皮膚がかゆい、赤い、脱毛

細菌や真菌、ダニなどの外部寄生虫感染やアレルギー性皮膚炎などの可能性があります。
細菌性、真菌性、外部寄生虫などは視診、あるいはスクラッチ検査(皮膚を削り顕微鏡で診断)で診断できます。
アレルギーの場合には、現在では血液検査により92種類のアレルゲンに対して検査が可能です。
またこの検査の利点は減感作療法という治療法があり、アレルギー検査にて陽性と診断されたアレルゲンを少量から注射していくことにより、アレルギーを治療することができます。
他に免疫抑制剤による治療もあります。

通常アレルギー治療ですとステロイド剤による治療がありますが、この治療の欠点は多く、医原性副腎皮質機能亢進症を引き起こします。これは最もやってはいけない治療法であります。
免疫抑制剤による治療ですとステロイド剤とは異なり、副腎皮質の機能に異常は起こりませんので、適切な使用方法で行えば副作用も少なく、これからこの治療が一般的になっていく治療のひとつです。

くしゃみ・鼻水

風邪、鼻炎、鼻腔の腫瘍などの可能性があります。
軽度の風邪によるくしゃみ鼻水でしたら、抗生物質、消炎剤などで治ります。
お薬を飲ませているにもかかわらず、くしゃみ、鼻水が止まらない、年齢が7歳以上などの場合には鼻腔腫瘍性疾患の可能性があります。(出血が続くなどの場合には腫瘍性疾患でもかなり進行している状態になります)
早期診断が必要です。
アレルギー疾患でもくしゃみ、鼻水が認められることもあります。
使用する薬剤で、ある程度までの診断的治療が可能です。

排尿異常

膀胱炎、前立腺疾患、神経やホルモンの異常の可能性があります。
膀胱炎には、細菌性膀胱炎、無菌性膀胱炎、尿石症などがあります。尿検査にて診断可能です。
症状としては、尿が出ていないのに何回も排尿姿勢をとります。

これは、尿がたまっていませんが膀胱で炎症が起こっているために残尿感で膀胱に尿が貯留しているように感じるためです。
何回も排尿姿勢をとると血尿が出てくるようになります。
高齢のオスで尿をするときになかなか出てこない疾患としては、前立腺疾患も考えられます。
りきんだ後にジャーっといつも通りの尿が出ます。
触診、超音波検査で診断できます。必要な時にはレントゲン検査も致します。
ホルモン異常など通常の検査で診断出来ない場合には、ホルモンの定量検査を外部組織に依頼いたします。

咳

風邪、気管支炎、肺炎、心臓の異常、フィラリア症、肺腫瘍などの可能性があります。
風邪の場合は、熱が上がったり、元気がなくなりあまり動かないなどの症状が現れます。
重度の気管支炎の場合は、抗生剤のお薬とともにネプライザー(霧状のお薬の中に抗生剤、粘液溶解剤、気管支拡張剤などを入れたもの)の治療が必要になります。
心臓の異常の場合には、聴診器にて心臓の音を聴けばすぐにわかります。
進行度は必要に応じて聴診、レントゲン検査、心電図などで評価いたします。
フィラリア症の場合は、血液検査により判定いたします。陽性の場合は使用する薬剤が通常のフィラリア予防薬とは異なります。肺腫瘍の場合に、咳が出てくる時はほとんどが末期になってからです。
定期的な健康診断が早期診断の一助になります。

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